ハイキング会
レポート作成 村松右子

ハイキング会日程
日  時 平成14年10月12日(土)
集合場所 本社工場自販機前
出発時間 9:00出発
     目的地 遠州浜凧上げ会場
解散時間 13:00予定


7:45 自宅近くのコンビニエンスストア
 本日のハイキング会の昼食を買いに行く。
お弁当が並べてあるコーナーに向かうが、事前にリサーチして目を付けていた
お弁当がなくショック。気を取り直して、再びお弁当を選んでいく。
お弁当を選ぶのは大変だけれど、とても楽しい作業だ。
予算内で昼食を購入し店を後にする。


9:00 本社工場
 本日のハイキング参加者が全員揃う。ちなみに参加者は幹事の私を入れて4人。


 本社工場を出て、浜松江ノ島高等学校に向かって西に歩いていく。
今更気がつくけれども、天気が良くてほっとしている。
エシャレットが栽培されているのか辺り一面葱畑。

高校の近くの神社に人だかりができている。10月は各町内秋祭りが開催される。
恐らくそのための清掃作業だと思われる。
高校の北側の道路を通り、ホテル「サン・ビーチ」の前を通り、江南橋を渡る。

9:30 中田島北地区・遠州灘海浜公園
 いつもはウッディランドなど親子連れで賑わっているのに、
今日は2、3組の親子しか見かけない。やっぱり秋祭りの影響だろうか?
ここで休憩を兼ねて40分ほど自由散策をする。

辺りを見まわすと、犬の散歩をする親子連れや、年配の夫婦また親子で
ハイキングと思われる姿も見られる。

球技場の前を通ると試合を行うらしく、高校生と思われる年頃の男の子達が
グランドの中で作業を行っていた。
馬込川に架かる橋を渡って浜松まつり会館へ向かう。

10:20 浜松まつり会館
 名前の通り、浜松まつりに使用される凧や屋台など関連するものが展示してある。
館内は凧糸を編む実演のコーナー(本日は行われていなかった)、浜松まつりを
映像で見る特別展示室、凧展示室、屋台展示室に分けられている。

館内は写真撮影がokということで、デジタルカメラのシャッターを押す私。
個人的には、拡張内の法被が展示してあるコーナーが面白かった。
皆同じに見える法被もデザインはもちろん、法被の色もそれぞれ微妙に違っている。
これだけの種類で違う物を作り出すのは逆に大変なことだと思った。

11:10 中田島砂丘入り口
 砂丘入り口の右側の道へ向かう。
それにしれも砂丘に行く人が多い。観光客かな?
近くに住んでいる人にとっては何でもない景色でも、余所から来た人がみると
素晴らしく感じることもある。
中田島砂丘もそのひとつで、浜松市の大事な観光地のひとつだ。

凧上げ広場へ向かう途中、私は砂丘小学校の生徒が作ったアサギマダラという
蝶の幼虫が食草とするキジョランが植えてあると書かれている立て看板を探すが
なくなっていた。
そういえば、以前この道と北側の松林はコンクリートの低い塀で仕切られていたのに、
それもなくなっている。取り壊しをしたのかもしれないと思った。

そんなことを思いながら、私は松林に目を向けた。
そしてある蝶が目にとまった。アサギマダラだった。最初は見間違いと思うが、
やっぱりアサギマダラ。

なんだかドラマのストーリーみたいだけれども、これは本当のこと。
3人が先に歩いていく中、私はデジタルカメラで姿を写真におさめようとした。
最初は草に止まったところ、次は宙を飛んでいる姿、再び草に止まったところ。
結局3回のシャッターチャンスを私はすべて棒に振った。

アサギマダラは東の方へと飛んでいった。
私はこれ以上無理だと思って3人の元に向かった。


11:35  白羽地区 凧上げ広場
 本日の目的地・凧上げ広場に到着。芝生が生えていてびっくり。
ここ何年こっちには来ていないので、私には土埃の広場の記憶しかない。
サッカーゴールがあったので、試合で使用するのだろう。

11:40  ひょうたん池にて昼食
ひょうたん池の前の休憩所で昼食を取る。
昼食中、何組かの親子が、私達の前を通り過ぎて行く。
昔に比べたら随分と整備されたこの辺りは、
ハイキングやサイクリングなどには良い所だな、と感じた。
先ほど入館したまつり会館にもレンタサイクルがあった。

それにしても外で食べるお弁当は何故美味しいのだろ?
お弁当を用意した私が言うのもなんだが、食いしん坊の私でもかなりの量。
全部食べられるか心配だったが、そんな心配とは裏腹に完食した私だった。


12:10 遠州灘
 昼食後、更に南に進み、海へと向かう。
砂浜に近づくにつれ、風の強さが増してきた。
砂地はやっぱりちょっと歩きにくい。
天気が良かったので水平線が綺麗に見える。
夕日が沈む海もいいけれど、今日のような青空の海もいいなと思う。

 昔、学校の遠足で海までの砂丘の道のりは長くて、とても大変だった思い出がある。
けれども私の幼い頃から、既に中田島砂丘の縮小は進んでいたらしく、
現在の砂丘は昔に比べて随分と小さくなってしまったらしい。

原因のひとつは環境破壊だと思う。
私達の何気ない行動が自然を傷つけてしまう。
自然破壊という言葉が登場してから今日まで、目に見えなかった自然破壊が、
私達の目で簡単に確認できる状況になってきていると感じた。

海からの帰り道、先ほどアサギマダラを見た場所でアサギマダラを
探すが、見つからず。
その代わりに砂丘の入り口でキタテハを見る。
この蝶は旅をする蝶で、秋になるとこの辺りで見ることができる。

私は約10年ぶりに見る。10年振りに見ることのできたれた嬉しさの反面、
見られなかった理由にまた自然破壊という言葉が浮かんだ。
私達が気づかない、もしくは、気づいているのに知らないふりをしている間に、
着実に自然破壊は進んでいると改めて感じた。


12:40 中田島砂丘入り口
 再び砂丘入り口に戻り、中田島中地区・遠州灘海浜公園の南側を歩いて、
本社工場を目指す。
駐車場に観光バスがとまっていた。

橋を渡ると、馬込川の河口付近で釣りを楽しむ人の姿が多く見られた。
養護学校の東側を通って、更に東に進む。

エシャレット畑でイタチ発見。
デジカメを持つが、姿を写真に収められなかった。
あっという間に畑を駆け抜けて行っていった。


13:30 本社工場到着後、解散

22:00 自宅にて
 昼間のアサギマダラの姿が本物かどうか確認するため、
昆虫図鑑を探すが見当たらない。
やっとのことでアサギマダラの姿が載っているパンフレットを見つけて
早速確認する。本物だった。

私がアサギマダラを初めて見たのは小学校3年生。
当時担任の先生の影響で、教室内で、蝶の幼虫を育てていた。
アサギマダラもその中のひとつだった。
育てたアサギマダラの幼虫は教室のカーテンレールで蛹になり、羽化した。
羽化した成虫の姿も美しかったが、それ以上に私の心に残ったのは、
エメラルドグリーンの蛹の姿だった。

手元にあるパンフレットにも蛹の姿は載っているが、記憶の蛹の色は、写真よりも、
もう少し柔らかい白が入ったグリーンだった気がする。

その後、私がアサギマダラを見たのは中学3年生の時、浜松ユネスコ協会の
科学教室が開催した自然観察入門展でだ。
10年近い月日が流れていても、アサギマダラは私の記憶にしっかりと刻まれていた。
それほど強烈な印象だったのだと今更感じる。

これから先、私がまたアサギマダラを見ることができるかわからない。
けれども、今回の奇跡のような出来事が再び起こることを私は願いたい。



コース 会社を西に向け出発→県営球技場→遠州浜海浜公園→会社
約、往復4KMくらいのコースです。

終了