2001年7月16〜21日、インドネシア、タイ視察旅行
記 坂本孔二

インドネシア編  タイ編へ

今回は進出を目的とした視察のため観光はなく毎日3−4時間の移動
が続き日系企業を9社程見学しました。.

01,07,16 9:30− 最初に住友商事の子会社でEJIPと言う会社で
工業団地を斡旋し管理している会社です
この団地は97万坪あり日本企業が75社入居し完売している。この75
社が毎週一回会合をもち日本語でインドネシアの法律 賃上げ 労働
問題等話し合っている。しかし2社程貸してもよいと言う建屋がありました。



またこの外にも丸紅.大成建設の団地も有りました。

スルヤチプタ工業団地を見学しました

01、07、16 15:00− ユタカ技研  MM2100団地内
従業員 280名 2輪、4輪部品を生産している。2輪は大変好調で4輪
はこれからです。先日7/15 19:00黒川社長の住んでいるM位離れた
交差点に爆弾を仕掛けられたと言っていました。機材を運ぶトラックを狙っ
て日本のヤクザのようなのが待って居てトラックに乗り込んできて金を出せ
と脅される事がある。ユタカも6年目に入ったが土地はどんどんあがってい
る。社長のマンションは23万円警備員5−6人。外に運転手メイドをおいて
いる。そうしないと安心して働けない日本人のいるところでも2人以上の行動
を取ること。仕事はフル操業3勤制30日稼働。イスラム教の力のある人を数
人入れて何か問題が起きたらその人に話を付けてもらうようにする事が良い
と教えてくれました。



ユタカの入っているMM2100団地

01,07,16 17:00−住友商事ジャカルタ支所
海外進出企業パートナー.設立まで約1年掛かる.手続きに6−7ケ月.税務の
問題(移転価格税制.個人税制.付加価値税)等税金の問題は多い、税金の
還付は難しい。
工業団地の情報.昇給制度.最低賃金.電力.排水等総ての手続き等を請け負っ
てくれる。
別紙資料参照

01.07.17 10:00−アストラホンダ
大変親切に教えてくれました。まず2輪車についてはタイは成熟した国。
インドネシアはこれからの国であって政治的には不安があるが実際にここに
住んで仕事をしてみれば皆んが言うほどには思えない。今年は90万台以上。
これからは150−200万台を越える可能性がある。タイは賃金が上がって
限度がきている。バイクは1台/17人自転車バスを利用している人もみんな
バイクをほしがっている。人件費は中国とほぼ同じ.労働の質は大変に良い。
人の手の掛かる機械を持ち込んでやる仕事が良い。材料は良い物を持ち込
む事が良い。中国で粗削りをしてインドネシアで精密加工をする事が良い。
アストラホンダは現在生産が間に合わなくて困っている。ホンダの関連会社
はこれからどんどんでてくると思う。ストライキもあるが一週間位やられても
あまり気にすることはない。マネジャー以上は英語は出来るが日本語は駄目。
為替の苦労はある。最初の段階で借金はしないほうが良い自己資金でやって
見極めが付いたら借り入れを起こせば良いホンダは今年一杯で無借金になる。
賃金8,000円/月+ボーナス5ケ月と普通の企業の倍ぐらい払っている。
従業員5,500人、人は幾ら使っても気にならない、現地調達はこれからどん
どん進めていく。本当に出る気があるなら幾らでも指導します。
タイ インドネシアで生活した人はまた出たいと言う。中国製のホンダの偽物が
25%から13%まで減らした。
コスト競争はあるバイク1台で300万ルピアの差がある。1番の敵は為替にある。
 大変細かいことまで教えてくれました。



01.07,17 KGD
創立20年 日本企業5社の合弁会社2003年6月解散社が分割される。
4輪のホーンの生産をしている。



01,07,18 インドネシア スズキ
従業員4,500人 2輪29万台4サイクル単気筒エンジンのスーパーカブ型が
60−70%、4輪5,5万台カルタス ワコンR エスクート2L キャリー エブリー
7人乗、内キャリーが50% 部品調達は2輪50%4輪30%が現地調達、購入
部品の8割は現地の日系企業。 ボルト、ナット類が一番遅れている。
97年以前は作れば売れたが、98年経済危機以降でルピアの下落がひどくVA
ぐらいではおいつかない。2輪部品はタイ、台湾から買っているのが多い。
4輪は2003年にむけて新車アジアカーをだす。 今の価格より2−3割安く設定
する。材料はほとんど日本から

発注から工場に付くまで半年位掛かるため為、最低1ケ月以上の在庫が必要。
めっき、塗装は現地に工場がある。クロームは社内でやっている。





工場の近くに店を出す屋台



狙われるタンクローリー



向こう側にみえるドラム缶とポリ容器に盗んだガソリンが入っている。
インドネシアの工場視察は以上です。

タイ編へつづく