丸 知司 マレーシアランカウイ参戦記 

到着したマレーシアのリゾートアイランド・ランカウイ島は

現地ガイドスタッフの説明によると、この40日間雨がなく、

一昨日も40度を超えていたとのこと。

これからの’長ーい一日’を予感させる。

(1)運しかない。

総合タイムは11時間33分

オッサンの部二位でハワイの世界選手権出場権ゲット。

一位はベルギー人、二位は自分、三位はドイツ人。
三位のドイツ人は
後3分に追い上げてきていたので危ないところでした
(走っている本人は
全く気付いていませんでしたが)。

一昨年は、同じコースで10時間19分。約1時間15分タイムが悪い。
この順位が不思議。運しかない。

何年もやっていれば、
こんな幸運もあるのかも・・・。

それとも、今思えば、四百数十人参加でリタイアの数も70人以上
だったから、やはり、40度の暑さとバイクコース上の風。
みんなもきつかったのかなあ・・・・よくわからない???



(2)もう一つの幸運

今回は忙しいさなかで参加。金曜の午後出て、月曜に向こうを出る、
最短過密スケジュール
を旅行社に特別に作ってもらえたとも、ちょっとラッキー。

スケジュールがきついのは、去年、仕事で、ジャカルタ出張1泊3日を
やっていたので、精神的には負けなかった。(これって、大きい!)
レース後は折角の表彰パーテイも横目に全てパス。帰国の途に。

一日合ったら、魚釣りツアーと洞窟探検に行けたのに。残念、帰国の途。


(3)レース中

@水泳3.8キロ

本来は7時スタートであるが、陽が上がっておらず、真っ暗。
7時15分過ぎにあっさり変更。
これが海外予選会の良さか。

日本だったら、何が何でも時間厳守。

薄日の中を突然のピストル音。片道1.9キロの往復コース。

クラゲか何かいるようで常にピリピリと何かが肌を刺すが、気にしないようにする。

心拍はとことん低く押さえるように。1時間8分で終了。第1関門突破。

 

Aバイク180キロ(島を大きく2周回)

路面も悪くないし、応援も楽しいバイクコース。そして、何が出てくるかわからない森林エリア

前回参加の時、下り坂の途中、サル軍団の道路横断で急ブレーキ。

間一髪避けた記憶がある。今回もサル、牛、ヤギ(野生)、ニワトリが集団で

横断していった。驚いたのは大トカゲ。コモドドラゴンほどではないにしても、

体調60センチくらい、重さは数キロあろうかというものが、道路に横たわっていた

。動かなかったので、おそらくクルマに轢かれていたのだと思うが、自転車で

踏んだら転倒は間違いがない大物。

そんなこんなで、一人でノンビリ走っていると、後ろから数人の

ドラフテイング集団が、・・・。参加人数も増えてきたからね。

 

Bラン42.195キロ(町と郊外を結ぶ往復14キロを3周回)

バイクから降りて、その日、マラソンが走れるかどうかはいつも不安の種。

最初の2〜3キロは様子をみるように走る。

結論。本日はダメ。

うーん、でも完走はしたい。

できれば、上位入賞してハワイも行きたい。

体が言うことをきかないジレンマの中で悶々とした気持ちで歩を進める。

沿道で応援の現地の子供達とハイタッチしながら、気を紛らわせていたが、

2周回目から、腹痛も出始めていよいよピンチ。トイレの回数もどんどん増える。

途中、仲良しの今井良子選手も痛めていた股関節、腸腰筋(字が違うかな?)を

押さえながら死に闘っている姿に感動。励まされる。こうなると、もう我慢大会。
ともかく完走、完走、完走!頭の中はこれだけ。3周回めの折り返しがすぎ、

やっと完走のメドがたつ。その途端、足が軽くなったような気が。なんとゲンキンなもの。

完走はやはり嬉しかった。感動した。アイアンマンはやはり完走しなくっちゃ・・・強く思った。

(4)レース後・・・

人間の欲望は尽きない。

完走はできたけれど、落ち着いてくると、やはり、もっと頑張れなかった自分がもどかしい。

ホテルの部屋に入ると、悔しくて、情けなくて、ビールをガビガビ。

翌日も屋台で昼間からビール、ガビガビ。
・・・・思い出して、完走Tシャツもらわなければ、
大会本部に行ったら、途中、友人に
二位入賞を教えられてビックリ
。今度は乾杯!すぐ会場近くでビールをガビガビ。

(5)最近の苦しみ

最近、練習の絶対量が減ってきてている。仕事のせいではない。

数年前のカレンダーを見ながら、以前のトレーニングを振り返ってみると、

やはりレース前の休日には頻繁に自転車に乗りに行っていた。

今年は、暖冬にもかかわらず、間際に2回だけ

沖縄合宿でもすれば別だが、なかなかできない。

トレーニング後の疲労感も抜けにくくなった。

加齢との闘いかもしれない。この競技が面白いと強く感じているときはモチベ−ションを

維持するのも簡単だった。

今はどうやって自分を奮い立たせて、やっていくか・・・

毎日が闘いに。

大会に出ると、男女を問わず、自分より更に高齢の選手が頑張っている

そんな方達のゴールがまた自分の行く道を照らしてくれているように感じる。

帰国して数日。まだ体がフワフワしてます。
さあ、仕事も追込み、本業も頑張らなきゃ!