丸 知司 アイアンマンハワイ参戦記 

先日行われました世界選手権(アイアンマンハワイ)について報告します。

●開催場所 アメリカ合衆国 ハワイ島 カイルア=コナ
●開催日時 2003年10月18日(土) 午前7時スタート
●気象状況 天候 晴れ時々曇り
●競技距離 スイム3.9km バイク180.2km ラン42.195km
        計   226.3km

●レースの様子

(1)スイム

 
アイアンマンハワイ
・・・何回出ても期待と不安の入り混じった心境は初めて参加した時と全く変わりはない。



レースは午前7時頃、耳を劈く様なキャノン砲の号砲で幕を開けました。

エイジグループのスタートラインはプロ選手のスタートラインの約20mほど後方。
選手同氏のぶつかり合い(バトル)が多少緩和されるようになっている。

各国で行われるアイアンマン予選会と比べ、選手のレベルも高く、各選手とも
冷静に泳ぐせいか、
落ち着いて泳ぐことが出来る

波も穏やかで、透明度もよい。

今年は大きな魚の群があまりないな・・
などと気を紛らせながら、集団からはずれないように泳ぐ。

さすがに世界戦はスイムのレベルが高くついていくのが大変。
水泳、最近まともに泳いでなかったけれど、
ともかく、気持ちよくスイムアップ

・・・おっと、その前に海の中でオシッコ。
後ろから来る人、ゴメンね。’’じゃないから、許してね。

(2)バイク
 
スロープを駆け上がると、選手達はすごい勢いで、バイクトランジッションへ。
自分の順位、位置などまったくわかりません。

バイクは目標タイムを6時間、平均時速30km/h.でクリアしようと計画を立ててい
ました。

出だしは順調でしたが、前の選手との接近に気をつけながら、とばしすぎないよ
うに、ペダルを回す。

去年はコナの町を走る時は雨だったので、下りがこわかったが、今年は路面が
乾いていて、気は楽。

この世界戦のポイントはなんといっても、風、風、風
吹き飛ばされそうな横風にどう対処するかで、今回もレース前一番気にかけた。

ところが、去年に引き続き、風がない。
やはり、異常気象の影響か?




バイクの折り返し地点(100キロぐらいか)ハヴィを通過したところで、
腰も痛しし、どうも力が入らない、調子が出ない。

腰はあまり痛くなったことないのになあと考えつつ、
とうとう下りの途中で、一度、バイクから降り、ほんの少し気分転換、休憩。

ついでに2回目のオシッコ。
気を取り直して走るが、やはり気分も優れず、だんだんサイクリングに
なってしまった。

途中、小さな集団があり、少しだけ気合を入れてパスしようとしたが、
抜きにくかったので、
思わず日本の癖が出て、右から抜きにかかったら、
マーシャルに反則
と判断され、バイク終了後に3分間の移動禁止となる
ペナルティーを受けてしまった。

悪いときには悪いことが重なる。
泣きっ面に蜂
 
バイクを終えて、ペナルテイボックスに行く。入ってみると、トイレはあるし、
水もゲータレードもある。ここも悪くないな・・など不謹慎なことを考えながら
3回目のオシッコ。すると、日本人の女子プロもこのボックスに入ってきた。
 
(3)マラソン
バイクがキチンと走れなかったせいで、ランは足が比較的軽かった。
気持ち悪さも治まって、沿道の声援に応えながら走った。

ハワイはここが一番楽しい。

途中、仲良しの女性応援チームがすごい大声でエールを送ってくれるが、
あまりの声の大きさに
少し恥ずかしくなってしまう。でも、有り難い・・・。

3時間半を切るのを目標にしたが、やはり、今日の体調はそこまでは許してくれな
い。
1マイル9分程度、
結局3時間45分で楽しいゴール
 


ゴール付近、応援で来てくれた関与先企業の社長さん達がいるはずなのに
誰もいない
???おかしいな
と思いつつゴール付近の観客とハイタッチで、ようやくお疲れさん。

(後で聞いてみると、昼間ゴルフに行き、帰ってきてコンドミニアムでお酒飲んでいる
 うちに、皆寝てしまった。気がついたら、時間が過ぎていたとのこと)


ボランテアで来てくれている日本人女性からマッサージを受けた。
気持ちよかった!!
(去年はでっかいアメリカ人男性だったので、体が壊れそうだったからね)。

●レース後記

自分のレースとしてはイマイチ。

今年のハワイは風もなく最高のコンデイションで自己ベストをマークするには
絶好のチャンス。

原因を考えるに、体調が今ひとつ良くなかったのもあるが、直前にバイクの
シートピラーが折れたのもあったかもしれない。

直前に取り替えたが、どうしてもポジションが戻せず、
レースでも、折り返しすぎてから、腰は痛いし、足は左右交互につってしまう。

タダでさえ、遅いバイクが更に遅くなった。
ただ、これも実力のうち。また来年ガンバります。

レース終了後、コンドミニアムでシャワーを浴び、ぶらぶら歩いてハゴスへ。

バーカウンターで飲もうとすると、バーテンダーのアルフレッドがワインを
片っ端から持ってきて飲ませてくれた(もちろんタダ)。

完走祝いのパーテイだといって、自分を喜ばせてくれた。
喉がカラカラだから、もう最高!!!
 
10時頃、ハゴスと出て、最終ゴールを見に、再びゴール地点へ

アイアンマンハワイの最高の瞬間を見届けようと
今年は70歳を超えて
この競技に挑戦している女性アスリート・シスターマドンナが途中リタイア

ゴールが見られなかったことが
とても残念だった。