丸 知司 アイアンマンハワイ予選会(アイアンマンアジア) 



8月31日韓国のリゾート、チェジュ島で10月にハワイ島で行われる
アイアンマンワールドチャンンピオンシップの最終予選会があり参加してきました。
予選会は世界中で行われますが、このレースは今年の最終戦。
ここで予選通過しなければ、今年はもうハワイ大会の出場はできない。

ましてや、最近のアイアンマン人気はアメリカ、ヨーロッパ、オセアニアで非常に高く、
特にアメリカ本土、カナダの大会に至っては大会一年前の募集開始当日に1500人ほどの定員が瞬時に埋まるか
もしくは予選会(出場)のための予選会ができたり、その過熱ぶりはすごい。

クォリファイ(ハワイ出場許可)されるのは各エイジグループ(年代別)で上位者。
私のシニア部門で5人(ライバルは130人くらい)。
また同行の疋田浩気君(31歳)の部門で7人まで(ライバルは170から180人くらいか)。
強豪の多い欧米からの参加もあり、なかなか厳しい。

(1)レースの様子

@水泳(3.9K、1時間7分)。

 三角形のコースを2周回。早朝7時美しい中文(チュンムン)の海に泳ぎ出す。

 ひじょうに透明度がよく、沖合水深15メートルくらいのところでも水底を泳ぐ魚がくっきり見える。
 波が少しあったのと、引き潮で浅いところがあったため、スタートの号砲が鳴ってもすぐに泳ぎだせず、
 少し遠浅の波打ち際を走らねばならず、やりにくい。

 水温が高いが、ウエットスーツが許されたため、気楽に泳げる。
 ウエットスーツは浮力が得られる上、クラゲの被害も若干防御になる。。

 水泳は可もなく不可もなく無難に。余り疲れていない。

A自転車(180.2K、6時間7分)

 今回、他のアイアンマン予選に比べ、参加者全体のタイムが悪かった。

 理由はトータルの標高差が2,600メートルという少しりきついコースにあるように思う。
 しかも前半は向かい風の強い海岸沿い、そして、後半は山岳でアップダウン。

 そろそろミドルエイジからオールドエイジに片足突っ込んでいる自分達には、ちょっと厳しかった。
 距離もメーターで見ると185キロほど、アバウトなのも韓国らしい。
 海沿いの道は漁村の漁師の奥さんや海女さん達の声援がとぶ。
 向かい風できついときに励まされる。
 後半の山岳ロードは上がってしまえば、尾根伝いで美しいチェジュ島南側の海が見渡せ、少し気分が安らぐ。

 エイドステーションの水補給はペットボトルのなので受け取るとき滑るため、
 相当スピードを落とさないとキャッチできない。
 その他、食べ物はバナナが出されていた。
 中間90キロ地点では自分が朝スタート前に預けたスペシャルニーズを渡してくれる。

Bマラソン(42.195K、3時間40分)

 アップダウンしかない難コースを変則1.5周回。
 ゴールは去年のワールドカップ競技場前の広場。
 途中、気温が上がったが、水を全身にかけながら走る。沿道の応援が多く

 手を振りながら、アイアンマンレースを満喫。
 調子は特に悪くなく、シニア部門のトップグループにいることがわかったので無理してとばさない。
 結局、気持ち良く2位でゴール。総合10時間58分の長旅が終了。

2)感想その他

 @レースの翌日の夜は、表彰式。感激のお立ち台。

  今回はハワイのクオリファイも取れたし、思い切って行って良かった...。
  2月に第1戦マレーシア(ランカウイ)大会に出場し、ラン途中まで1位だったにもかかわらず、
  突然のアクシデントでリタイアし、今年は半分あきらめていたので、喜びはより一層大きい。

 A飲食について

  韓国へ行けば、やはり焼き肉、キムチ、そして特にこのチェジュではお刺身。

  他のアジア圏たとえば、タイ、マレーシアの辛さに比べ、キムチの辛さは
  日本人は慣れているので、いくら食べてもオナカは大丈夫。
  今回はコンドミニアムだったので自分で食事を作ることもあったが、折角なので
  美味しそうな焼き肉屋を見つけて食べた。
  日本の半分以下で美味しい骨付きカルビ、特に黒豚がマイウー。
  刺身は海辺で海女さんが取ってきたサザエ、トコブシ、アワビ、たこをその場で食べるのが最高。

  いつも、ペットボトルに焼酎を入れて持ち歩き、美味しいものを食べるたびに、

  グビッ!!!  

 B後続バイク集団こぼれ話

  バイク90キロ地点(約半分)は選手自身が大会側に預けた補給食の受取地点。

  ここではハワイの決勝戦目指す人やそれ以外にも自己ベストに挑戦する人はアッという間にその補給食を受け取って通過。
  ただ後続の完走目標グループにとっては憩いの場となっていたようです。
  家族が待っていて、お弁当を広げる人。寝そべってマッサージを受ける人、
  とても和やかなピクニック気分のエイドステーションだったようです。

 C感動した!!!

  レースの朝、薄暗い中で自転車のセッテイングをしていると、すぐそばの韓国の美女アスリートが
  補給食を詰めていましたが、生ニンニクをどっさり入れていたのはビックリ。
  (走りながら食べるのかなあ・・・見ているだけで胸やけ)。

  また、水泳の一斉スタート後、集団になったりすると、何か臭う。
  そう、やはりニンニクの臭い。みんながクロールで泳ぎながら荒い息をすると海面一帯すごい。
  韓国ニンニクパワー恐るべし。韓国人アスリートよ、できれば、泳ぐ前ガム(韓国といえばロッテでしょう)を噛んでほしい。