贈与税、基礎控除改正について  2001.3.6          情報ですトップへ戻る

確定申告、真っ最中です。皆さん申告はお済でしょうか?
この期間は個人の方にとっては、所得税だけでなく、若干期間は違うものの、消費税
や贈与税などの申告期間でもあります。

今回の申告ではないですが、今度の4月から、贈与税の基礎控除が二十五年ぶりに改
正されます。貯蓄の多い高齢者から若年層への資産移転を促進させることを目的としたも
のです。現行60万円から110万円へのアップ。この基礎控除の改正は次の改正を伴う
ことになります。

(1)住宅資金贈与の特例

基礎控除の5年間の前取りですから、これも300万円(60×5年)から550万
円(110×5年)に。夫婦二人でうまく満額使えれば、1100万円です。これな
ら、頭金に使えそうです。これに新住宅ローン控除を併せれば・・・。
また、基礎控除とは関係ありませんが、増改築にも使えるようになりました。

(2)配偶者控除

結婚後20年以上の夫婦間のアレです。実質的に2000万円プラス基礎控除ですか
ら、2110万円までということになります。

(3)その他

基礎控除110万円になると単純贈与を行う方も一気に増えそうですが、注意すべき
点は今まで通りです。毎年少しずつ贈与を行おうとする方は、連年贈与と認定課税されな
い様、金額を毎年変える、もらう人の口座に振り込む、110万円を若干でも超る金額を贈
与して、申告し、かつ、超る部分について納税する・・・などなど。(例えば、115万
円贈与しても、税金はわずか5千円です。)

尚、この改正は本年四月一日付けですが、適用は一月一日にさかのぼって適用です。
行うにあたっては、まだ、いくつかの細かな条件があります。ご注意を。

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